第2章 過去の記憶と生命と
メリオダス
「もう少し、俺達を頼ってもいいんだぜ?」
ミーシャ
「・・・・・・!!」
だんだん、ミーシャの目に水が溜まっていく。
そして、静かに、小さく泣いた。
俺は、ミーシャを抱きしめた。
小柄な俺より、少し小さくて、腕の中に収まる感覚は、ちょっとだけ新鮮だった。
こいつは強い。
下手したら、バンよりも強いかもしれない。
でも、まだ心は少女のままだ。
大人になるのはまだまだの少女が、
こんな小さな体で、全てを我慢していたのだ。
そう思うと、自然と抱きしめる力が強くなった。
すると、震えていた体が止まった。
慌てて離すと、ミーシャは小さく呼吸しながら眠っていた。
* * *
ミーシャSIDE
ミーシャ
『買い物?』
キング
「そうさ」
ディアンヌ
「キングとミーシャちゃんと私で!」
バンの朝ごはんを食べていると、キングとディアンヌが提案してきた。
ディアンヌ
「ほら、ミーシャちゃんの服血まみれになっちゃったし」
あぁ・・・・・。
ディアンヌ
「丁度買いたい服もあるし!行こう?」
ミーシャ
「・・・・(コクリ」
ディアンヌ
「やった!じゃあ早速仕度してくるね!」
キング
「いってらっしゃーい」