【S】Moebius Ring~目覚めたら執事!?~
第9章 優秀な泥棒
櫻「じゃ、我々は指輪の奪還に向うかな。君は…後で回収しに来るから。大人しく待っててね」
男「くっそ~~~っ!!」
あ、ちなみに逃がさないよう、窃盗を自白した時点できっちり縛り上げてました(松本くんが)。
松「つーかさぁ…指輪ってどうなの?彼女でもないんでしょ?その子」
男「…それがなんだよ」
松「いや、だっておまえ…」
男「女ってのは宝石とかっ、ああいうアクセサリーが好きだろっ?」
で、よくわからないし買いに行くのも恥ずかしいし…。と悩んでいた時、ちょうど仕事先の豪邸でいかにもっていうものを発見した、と。
男「金持ちのお嬢さんのモンなら、絶対間違いないと思って…」
櫻・松「…」
男「あんなお屋敷に住んでんだ。ひとつくらいなくなったってどうってことねーだろっ!?」
櫻・松「…。ハァァ~…」
ため息しか出ねーな、もう。
櫻「…ま、確かに間違いないよ。モノはね」
松「つか、そもそも間違ってるのがさ。あのおジョーサマ、そういうモンに興味ねえから」
男「え?」
松「宝石とかアクセサリーとか?全っ然、キョーミねえのよ、あの人」
男「え…。でもっ、あんな豪華な家に――」
櫻「ま、そういう女性もいるってこと。金持ちであろうとなかろうと」
松「つかあいつセンスねーし。おまえが盗んだ指輪ね、先輩の、セレクトだから。な?まずそこんとこ勘違いしないで。オジョーサマじゃなく、先輩のっ、目にかなった逸品であって――」
櫻「あ、もう。そのへんで…」
選んだあたりの情報もないし、なんか居辛い(笑)。