【S】Moebius Ring~目覚めたら執事!?~
第8章 容疑者Xの黙秘
松「マジかおま…。ありえね~!!」
右に同じ。どういう感覚なんだよ。まったくもって理解できん!
櫻「とにかく。どこの誰か教えてくれるかな。悪いようにはしないから」
男「…」
正直に言えば取り返される(当たり前)
↓
盗品だとバレたらフラレる可能性大(それ以前の問題だろっ)
↓
↓
↓
黙秘☆
という流れかどうかは定かではないが、彼はそれから貝のように口を閉ざしてしまった。
松「…おまえいい加減にしろよ。なあ。吐けよオラッ!誰にあげたんだよっ!?」
頑なに黙秘を続ける彼にいよいよ本ギレ気味なマツジュンを制し、説得を試みる。
櫻「黙ってても、いずれ見つけちゃうと思うんだよね。できれば自白した方が君のためだと思うんだけど…」
松「そうだぞ!今なら罪も、まだ多少は軽くなるぞ!」
男「…」
完全黙秘。
櫻「ん~…そっかそっか。そういう態度とるなら致し方ない。こちらとしても大変心苦しいが、このままあのお方の前に突き出すとしようか、松本くん」
松「えっ。あの超マッドなサイエンティストにっ?本気ですか、先輩!こいつマジでヤバいっすよ?」
男「…え?」
松「おまえほんっと覚悟した方いいぞ。マジで命の保障ないから」
男「えっ」
櫻「ま~、端的に言うところの~…“人体実験”てヤツかな…」
男「!?」
松「警察の方が安全ですよね、絶対…」
男「―――」
さて
櫻「どうする?素直に言っちゃった方がいいと思うけど」
松「マジでその方がいいぞ!」
男「…」
どうする?