• テキストサイズ

【S】Moebius Ring~目覚めたら執事!?~

第3章 助っ人マン・潤



「先輩には、養成所時代から本当にお世話になりっぱなしで…。俺はまだ学生だったし、勉強も進路のこともよく相談にのってもらってましたよね」
「…」

それって、まさにジュニア時代?

養成所ってのは執事の養成所のことで、俺らが通ってたところは結構由緒ある名門だったらしい。ほ~う。


「…もしかして、なんだけどさ。君の中学卒業式の日の朝、俺が見送ってたりして?」
「!覚えてるんですかっ?そうですそうです!あの時先輩ウチで寝ちゃってて。帰ったら『おかえり~。卒業おめでとう!』って言ってくれたんですよね(笑)」
「あ~…」

そこはまんまなのね~(笑)。

養成所を出たあと、俺は程なく北条家に仕えることになり、彼は執事の道を極めるべく、海外を回りながら日々修行を積んでいるらしい。だからまだ“見習い”。なんか…マツジュンらしいね(笑)。

そして今回俺が長期休暇を取るにあたり、急遽彼が代役として美羽に仕えていたらしいが…


「にしてもあんの小娘…じゃねえや。えーと。ま、かなりですよね、いろんな意味で」
「…そう?」
「そうっすよ!先輩ホントよく耐えられるなって。だってもう十年以上?この屋敷でアイツ…じゃない、美羽お嬢様のことも面倒みてたんですもんねぇ」
「…まあ…」

そうなのかな?でも姉の専属だったって…。妹には専属がついてなかったってことか?使用人も何人かいるみたいだけど…。

うーん

よくわからん。この家のしきたりかなんかかな。『執事は長子につくべし!』とか?

/ 115ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp