【S】Moebius Ring~目覚めたら執事!?~
第3章 助っ人マン・潤
「でもホンット良かった!先輩が戻ってきてくれて!!もうあの女には二度と会うことないと思ってたけど…全然です!先輩のサポートなら、俺、喜んでいつでもはせ参じますから!たとえ主人があのワガママオジョーでも!」
「お、おう…」
そんなワガママなの?美羽お嬢様…。
てか素直だね~、相変わらず。滲み出ちゃってるよ、全部。てか出すぎだろ(笑)。
どうにもウマが合わなかったようで、相当反発し合ってたらしいですな。マツジュンも本当は俺が戻るまでいるはずだったのに、耐えきれず(誰が?)二週間ほど前に辞めちゃってたらしい。引き継ぎもせずに?って思ったけど、『櫻井はベテランだから問題ないわ!』って。…美羽お嬢様が仰ってたそうですよ?
プレッシャ――ッ!!
「旦那様からは『この際だから根性叩き直すつもりで厳しくやってくれ!』って頼まれてたんですけど…全然ダメで。こっちが折れそうでしたよ」
「いやいや。そんな?大丈夫でしょ」
「や、ほんっと全然でしたよ。先輩はやっぱさすがですよね!いつも冷静沈着で。俺、ホント尊敬してますっ!」
「いやいやいや…」
「もう俺なんかてんでダメですから。執事としてもっと根本から修行し直さないとだなって、ここでまた改めて――…」
「…」
出た―――、ストイック松本!ここでも健在とは…。
さすがなのはそっちっ!(笑)