【S】Moebius Ring~目覚めたら執事!?~
第3章 助っ人マン・潤
てか、マツジュ~~ン☆
いや~、長らくメンバーに会ってなかった感じだな。ヒジョーに安心するわ~。ものっそ頼もしいわ~♪
んでは、さっそく。
「あのさ。ぶっちゃけ聞いていい?俺、記憶喪失中…なの?」
そう。彼もまた、RPGで言うところのキーパーソンであろう、と。ちゃんと話聴かないと先に進めない、っていうね。だからここは【話す】が正解。
てか俺が知りたいんだよ。この現状を、今俺が置かれてる状況をもっと正確に教えてくれ!情報プリーズ!!
「軽い記憶障害、と自分は聞いてますけど…。何も覚えてないんですか?その。…美月お嬢様のことも?」
「ん~…何ていうか…」
そこは【ハイ、まったく】だよね。うん。そこに関しては、ホントにないから。申し訳ないけど。
美月お嬢様。美羽の姉の、もと俺が専属だったっていうこの家の長女の名前。まだ会ってないけど、この分でいくと彼女も結構なキーだな…。
「そう、ですか…」
「君の事は覚えてる…ってか、わかるんだけどね」
「えっ。本当ですか!?じゃあ、養成所時代のことも?」
「養成所?」
「あ、それは覚えてない…」
「す、スマン…」
松本いわく、俺は姉・美月の専属を解かれたのち、半年程の休暇中は海外を転々としていたらしい(マジでうらやましいっ!)。そこでヘンな病にかかったか疲れかよくわからないが、屋敷に戻るなり倒れ、熱でうなされ、原因不明の記憶障害を起こしている…
んだって!(笑)
なーる。だからこの家の使用人とかみんな、俺が何聞いても変な顔しないでイチイチ教えてくれるんだな。
「たぶん一時的なものだろうって。医者は言ってるそうですけど…」
「ふーん。そっか…」
そういうことね。ま、ありがちっちゃーありがちだが…。なんか雑だな、設定(笑)。