【S】Moebius Ring~目覚めたら執事!?~
第3章 助っ人マン・潤
「…そっか。あなたまだ…。そうだったわよね。仕方ないか…」
「?」
で、さすがに俺が対応に困っていると、見かねたお嬢様がため息をついた。
「…しょうがない。こうなったらアイツを呼ぶわ」
「“アイツ”?」
「もう二度と呼びたくなかったんだけど…ブツブツ…」
で
呼ばれて飛び出てジャジャジャジャーン☆
と俺の目の前に現れたのはナントッ!
「お久しぶりです、先輩!」
「―――ま…」
マツジュン!?
えっ。え、なんで?なんでここに――…
あ、別にいいのか、夢なんだし。
いや~、勝手に出演させちゃって悪いね、ホント。ギャラも発生しないってのに(笑)。
にしても…
めっさ似合ってんな~、執事スタイル。さっすがオシャレ番長。ややタイトめで俺のとは仕様がだいぶ違う。ブラウン系のちょっとクラシカルなデザインなんだけど、これがまたすんごいハマってる。てかスタイリッシュ!ま、彼が着ると何でもそうなんだが…。ハッ。もしやオーダーメイド?特注品…
「?先輩?」
「あ。…えっと。ごめんなさい、君は…?」
「…。自分、執事見習いの松本潤です。先輩、まだご記憶が…」
「あ~…うん、えっと…」
「そうなのよ!櫻井が使えないから、あなたサポートしてあげてちょうだい」
使えない…
ってハッキリ言うな?お嬢様っ!
「…かしこまりました。美羽お・ジョーサマ」
「た、頼んだわよ」
そそくさとお嬢様、ご退室。なんだ?何かマツジュンも含みあるような言い方…。なんかあんの?この二人。