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bond of violet【文豪ストレイドッグス】

第4章 青い花




「国木田さん。出来ました。採点して下さい。」
「分かった。」


あの日から毎日、クロードのデスクにはノートパソコンの代わりに小学生用のドリルが山の様に置かれた。


クロードは仕事の代わりにこのドリルを黙々と解き、ドリルが終われば国木田にテストをつくってもらいそれに解答する。そんな日が続いていた。


「さすが元教師。絵になるねぇ!」
「元数学の教師でしたっけ?なんか懐かしいなぁ。」


谷崎はそれを懐かしげに眺めている。


敦はそれを、少し羨ましく見ていた。
敦は、学校になんか行ったことない。教師に教えて貰った経験なぞないからだ。


「どんなのか見せてくれない?」


少し気になって敦は、クロードの手の中のプリントを後ろから覗く。


「はい。」


そう言ってクロードが見せたプリントには100点の文字が続いていた。とても成績優秀だと見える。


赤い丸が圧倒的に多く、しかし何故か、国語のところだけ青い丸もちらほら見えた。


「この青い丸はいったい何なの?」
「これは、国木田さんに教えていただいてからやっと理解出来たところです。」
「ほぉ…。」


それは完全に生徒と先生の関係で、敦はやっぱり少し、羨ましく感じた。


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