第1章 。。。
手紙をあける。
そこには戦いが無事に終わり
今までの功績を讃える文章
そして「 ―――― 」
という一文に目がいく。
審神者とは何だろう?
あの空白の部分は何だろう?
無駄な思考をよそに
夢の中の私はその手紙を思いっきり丸めて
外で燃やそうとしている
何か不都合な事が書いてある?
もしかしてさっきの審神者とか?
全く分からないまま前の夢と同じように
皆の前で報告を始める
同じ流れを繰り返し
自室に戻ってまた泣いている
「現世に、戻れない…
もう友達にも家族にも会えない…!
私っ、どうしたら…」
友達にも家族にも会えない?
もしかして現世って私のいる世界?
でも今の私は誰にも会っていない
どういう事だ
「………!っ…!」
怒りを含んだ声で
ひたすらに何かを訴え続ける
その瞬間
突然光で目の前が溢れ
様々な記憶が満ちていく―――。