第1章 砂漠の月00~70
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もう馬鹿、もーーー馬鹿
露天風呂で女の子3人に肌揉まれるのは良いけど。元就に言われた言葉を思い出して思わず真っ赤です!
元就に触れられるという意味が頭の中で暴走して、顔の熱を覚ますのに外で顔パタパタ
「風邪を引く」
「誰のせいですか」
後ろから抱きしめる様にタオルケットでくるまれた、元就がぎゅうぎゅう抱き締めてくるけど
ぷいっと顔を逸らして、怒ってるんですと主張すれば事実だと自信たっぷりに言われた
はぁ、拗ねてるこっちがアホらしくなってきた。
「市?」
私の身体を支えて立ってる元就に呼ばれて、顔を上げた瞬間に柔らかい唇が重なる
思わず固まった。え、ええ、元就そう言うキスずるいぃ
「ばか」
「フン」
鼻で笑う元就の顔が、笑顔が優しくて。恥ずかしくなって両手で顔を覆ったけど
そのまま、再び抱き締められて。愛されるってこんなに暖かいのだと、心の中でつぶやく。
「明日帰るんですよね」
「うん、そう」
「5泊、私の中で最高記録の旅行でした」
嬉しそうに荷造りをする月子ちゃんの頭を撫でると、うにゃーっと手に懐いて
月子ちゃんここでは皆に撫でられてるから確実に慣れてるね
コンコンとドアを叩く音に顔を上げて。
「政宗兄ちゃん?」
「Ah~、ちょっといいか?」
「どしたの政宗」
何だ何だと聞いてみると、こちらの反応にパァっと笑顔になって
「Hey!肝試ししようぜ!!」
「「「「えええええええええええええ」」」」
闇の婆娑羅の人+α、幽霊見えるじゃないですかやーだー
反対しようと思ったら小十郎さん以外賛成とのこと。
ペア組んで近くの社まで証拠を取りに行くとか本格的ですね。
月子ちゃん居るから何か出たら対処が限られるんだけど
婆娑羅が使えないのがきついな
夜だから影に隠れて動かせるか?
「バレたらバレたで腹括っちまえ」
「政宗が責任取ってくれるそうです」
「what!?」
嫌な予感しかしません。