第2章 砂漠の月71~150
海水浴は織田の個人の所有別荘&ビーチで
去年みたいに不法侵入者が来ない様セキュリティは万全で、私達が遊びに行く時のみ警備を雇うそうで
意外にお金かかって無いか?
「ほー、こんな所があったんだな」
「兄さまが偶々投資したとこが大当たりして買ったって言ってた」
「…信長公いくら儲けたんだよ」
晴久とそんな話をすれば顔が引きつって、ああ、でもね
「市達が大きくなってから遊べる様にって」
「…頭が上がらぬな」
何話してるんだと近づいて来た元就に手招きして、兄さまが此処を買った理由だよと伝えると
その理由に頭を押さえる様子にクスクス笑う。
兄さまって、同じ理由で他にリゾートの敷地買ったりしてるから本気でお父さん。
今度何かお礼にプレゼントしたいな、何を贈れば喜ぶかな。そう考えて言えば、今回は楽しめば孝行になると手を引かれた
「お市ちゃーん、日焼けクリーム塗りあいっこしませんかー?」
「はーい?!」
思わず了承の声を上げるも、外で塗るの?警備のお兄さんとかうちの男衆居る前で女の子皆でクリームを素肌にぬりぬり?
その絵面を想像したらかなりワァーオ!な光景なんですが鶴ちゃんの笑顔が眩しかったので誰も止めれませんでした。