第2章 砂漠の月71~150
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元就に同棲しようと提案され嬉しくなって少し舞い上がってます。
何と部屋はもう確保済、間取りを確認しに行ったらとても私好みだし。元就には敵わないなと笑った。
学校帰りに家具を見て回るの良いけど、一番最初に見に行ったのはキングサイスのベッドとか。
お部屋大きいからいいけど、いいけど!ゆくゆくは一軒家だなと微笑まれたけど、実家は?市は嫁になるから毛利家に住まなくて良いのでしょうか。
「実家は兄上が居る」
「興元さま、不憫な」
「母は酷く残念がっていたがな」
「そりゃそうだ」
お母さまも弘元さまも市が嫁ぐの楽しみにしてたの聞いてるもの。
特に弘元さまは食事の面で相当喜んでたのに離れて暮らす意味が無いお!
「実家に居たら其方を独り占め出来ぬであろう」
「本音が出たー!?」
こりゃアカン、実家の方にお邪魔させて頂いてご飯作ってあげよう、そんなに距離も無いし。
そう言えば、其れなら良いと頷く元就に噴き出す。
まあ、うん、悪い気はしないと思うのはこの人に惚れ込んでるせいだと思う、けして病んでたりMだったりではない…筈
夏休みに入り、皆で海水浴に行く予定を立てる頃、新居の家具は大体揃って満足
因みに私との同棲の許可を取るのに元就は兄さま、黒羽、雹牙と対峙してもぎ取りました。
鋼の精神過ぎて羨ましいです。私だったらまず逃げる算段をだな…
海水浴前には新居に移り住み、同棲を初めたら生活が変わるかなとヒヤヒヤしたけど
元就も色々と手伝ってくれるのでそんなに変わらないかな。
っていうか変わらな過ぎて周囲に気付かれてません、同棲の事
知ってるのは婆娑羅者と月子ちゃんのみで、何か隠密行動取ってるみたいでワクワクしますね。