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砂漠の月

第2章 砂漠の月71~150


市といつきに手を引かれ歩き出していた月子の横にはいつの間にか晴久が居て、市の隣にも元就が歩いている。いつきは政宗と手を繋いで歩いていて、かすがと直虎は元親たちと話している。
全員プロポーションが良く、プールサイドに出ると他の客の視線を釘付にしていた。

「プール入る前に準備運動してくださいね」
「Oh……流石に恥ずかしくねぇか?」
「しないなら入るな。攣ってもほっとくぞ」
「まぁ、一応それなりにしといた方がいいよな。温泉とはいえプールだし」

黒羽と雹牙が早速プールに入ろうとしていたメンバーを止めて言い、政宗が嫌そうな顔をしたのを雹牙がさらっと釘を刺していく。
流石に施設のほとんどが温泉とはいえ、さすがに泳ぐなら足が攣るから準備運動と言われて素直に従うと改めてプールに向かう。
もちろん、その間も注目はしっかり集めていたし、一部性質の悪い輩に目をつけられていたのだが本人たちはほとんど気付いていない。
まずはどこに行くかと相談すれば、それぞれ行きたい場所が違っていたので一度解散して休憩時間を決めて集まることになった。
市と月子は流れるプールに行きたいと言い、当然のように晴久と元就が付き合うとついて行く。かすがは思い切り泳ぎたいと言うので元親が付き合い25mの公式プールへ。いつきは噴水が吹きあがるという展望プールに興味津々だったのを政宗が見ていて、そちらに行こうと誘ったので喜んで、直虎と黒羽、雹牙も特にこだわりはないのでいつきと政宗と共に行くことにした。
集合時間は二時間後となり、各自解散していく。

「市先輩、流れるプールって凄く大きいみたいですよ!」
「あ、あそこで浮き輪が借りれるわ。借りましょう?」
「はい!」

途中のカウンターで浮き輪を借りれるのを見つけ、男性陣がそれぞれ借りて持つと一つ離れた場所にある流れるプールへと移動する。
浮き輪に女性陣を乗せて男性陣がはぐれないようにそれを支えながらのんびりと流れて、回る水に乗ってみる。展望プールほどではないが、海に面して作られているそのプールも景色はなかなかだ。
時折浮き輪から降りて、一緒に掴まって流れたり晴久と元就が背中にそれぞれ市と月子をぶら下げて一周を競争したりと小一時間と少し、休憩を挟みながら満喫する。
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