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砂漠の月

第2章 砂漠の月71~150


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やっぱり、想像通りと言うか。グラウンドの周りにブルーシート貼っておいて正解でしたよ、もう。

「幸村の砲丸どこ行った?」
「手加減はしたのでござるが…」

「うわやべ、石田!世界新遥かに超えてるからもっと手加減しろ!」
「私に手加減して走れと言うのか!」

あちこちで、毎年繰り広げられる超人記録に一応記録をつけたけど。
廃棄と言うか、これは残したとしても信じては貰えないでしょうね。

皆さん凄いですね、と記入する月子ちゃんの頭を撫でればにこりと笑顔が返ってくる

月子ちゃんも色々慣れて図太くなったよなあ。

黒羽と雹牙に目線を送れば、しょうがないと少し笑って。

「婆娑羅者は一般生徒各競技の記録にあたって下さい」
『はーい』

黒羽が指示してすぐ、皆はブルーシートから出ると一般生徒、教師が競技をしていた。

「織田の黒羽先生、如何でしたか?」
「ぼちぼちですよ。皆手加減するので精一杯で」

一応記入できるとこは記入してたので、と同僚の教師に
ある婆娑羅生徒の記録を見せると。ヒクリ、と顔が引きつった。

「100m5秒切ってますねぇ」
「これでも手加減はしてるみたいなんですけどね」
「くーろーばー」
「はい?どうしました?市」
「生徒会メンバーやることあるので今日は引っ込むね」

ああ、体育祭の事で頭抱えていましたね。
もうすぐGWですので仲間内で旅行の計画も立てるでしょうし

「元就、山?陸?」
「山」

山、山どっか良いとこ無いかな、またパンフレット漁ってみるか。

「月子ちゃん、どこ行きたい?」
「え、ぇぇぇ、私の判断でいいんですか?」
「うふふ」

生徒会室に入るともう元就と晴久は地図を広げて
月子ちゃんを手招きし膝に乗せれば

元就が用意したのだろうパンフレットを眺めれば

海の幸、山の幸もたんまりな豪華お食事に目を輝かせ
オルゴール作り体験があると聞いて、月子ちゃんと大喜びでそこに決めた。

オルゴール交換できるかなとか。

うん、楽しみ。
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