第2章 砂漠の月71~150
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気が付いたら元就が生徒会長になってて。気が付いたら私が副会長になってた。
どうしてこうなった。
「其方が会長が良かったか?」
「市が生徒会に入る前提?」
違うでしょ、もっと何か、こう。
平和な学生生活を送りたかったと言えば今更かと。
うん、口じゃ勝てないわ。私。
スパーンと生徒会室の扉を開けたのは笑顔の美しい麗人もとい竹中さま。
私の顔を見てにっこりと微笑んで、美しいですね。
「生徒会顧問でしたか」
「うん、そうだよ。君達ってば生徒会活動に全然興味持ってくれないから、こちらから指名させて貰ったよ」
「横暴だー!」
「何だい?」
「ナンデモアリマセン」
うんうん、良い返事だ。そう笑う竹中さまに冷や汗を流し。
持って来た書類を渡され、えっと。生徒会活動の内容か。
私は普通に一般生徒として行事に参加したかったなぁ
「全部設ける必要は無いよ。信長公もこの辺りは考えていて下さってね、割と自由に行動できるから」
「それ、生徒会必要?」
「まあ、生徒の模範的立場になってくれれば良いだけだから。でも君達なら全部こなせると思うけど」
「う、政務よりは楽ですけど」
回って来た仕事はしてね。山の様に書類を持たされて
行事の運営、企画か。ボランティア活動や募金…あいさつ運動、目安箱。
え、大分あるよね。竹中さま、私達多分余裕無いよ?
「今期の目安箱は早めに置いた方がいい?」
「ボランティア、ねえ」
「あいさつ運動ですか、新入生に早く馴染んで貰えるように取り組みますね」
「我は取り急ぎ近々開催する行事の企画を立てる」
家のノーパソこっちに持って来た方が良いか。
大した事に使ってないから持ち歩くかな
「あ」
「如何した?」
「やっぱり部活って…生徒会優先だったら休むの?」
甘い物が食べられなくなると察したのか。いつもより3倍くらいに眉間に皺が寄ったのを確認しました。
言ってくれれば家で作るのに。そんなに葛藤されると思わなんだ。
その様子に気付いた晴久が腹を抱えて笑って
カチンと来た元就に思い切り蹴られてる。
今年も、最後の1年頑張っていこう…