第2章 砂漠の月71~150
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デートに行くぞ。元就から言われた言葉に反応し、嬉しさで笑みが零れる
最近2人で行ってなかったね。旅行とか課題ばっかりで
今日はどこに連れてってくれるのかなと心を踊らせる。
急いで着替えて、可愛く着飾り。これでいいよね!
「お待たせ」
「寒くないのか其方は」
「脚?そんなには」
「そうか」
元就は私の手を引いて家から引っ張ってくれる元就に甘えて手を絡め
どこに行こうかと相談をしながら。行き当たりばったりのデートが始まったけど
バスに乗って、外の景色を眺めているとなかなか来ない場で。ああ、ここが…
「お台場?」
「左様」
お台場なんて初めて来た。レストランがあったり観覧車も大きい
ちょっとしたテーマパークだよね、お腹すいたし軽食を食べようと元就引きずって一角の喫茶店に入る、
あ、ミルクティー美味しそう。ケーキ食べていい?1個だけ!
2人でケーキ突きながら外を眺めて、行き交う人の観察を始めた。
「もう3年生だねえ、市達も」
「後輩に喧しい連中が来たがな」
「勝家と左近?」
あの子達そんなに煩くないよ?私の話ちゃんと聞くし
そんな信じられないものを見る様な目は止めようか元就さん。
「柴田は」
「あの子大人しくなったよね、礼儀正しくなったっていうか」
「島は」
「左近ちゃん可愛いよね」
「可愛い、か?」
主見つけたわんこの様に走ってきます。三成にぶっ飛ばされてるけど
主従と言うよりワンコだよね。
日が沈むまでのんびりお台場を探索し、夜になると絶景が見えるレストランで夕食を取った。
美味しかった、と飛び跳ねれば転ぶぞと腕を掴まれて
「元就?」
「阿呆、転ぶぞ」
今日は元就は泊まるって言ってたので朝ごはんは何にしようか。
キラキラと輝く夜景を見つめつつ
くすくすとお互い笑い合って、ゆっくり唇を重ねた。