第2章 砂漠の月71~150
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春休み旅行も終わり、バスも返したところで帰って来ました羽田空港から車で我が家に。
「ただいまー」
家に着くと兄さまがソファに座って新聞を読んでいて
私の声に義姉さまは「お帰りなさい」と抱き締めて下さいました。
義姉さまが柔らかいです、良い匂いです。
「あ、義姉さま。これお土産」
「まあ、お市、ありがとう」
ぎゅうぎゅうと義姉さまに抱き付きながら、銘菓らしいです、と手渡せば
にっこりと微笑み頭を撫でて下さいました。
さて、残りの春休みはどう過ごそうかな。
課題を広げチェックしてるとスマホが光って、武将LINE?
『Ah-、ちょっと良いか?』
『どしたの一体』
『お前等もう課題は終わったのか?』
『まだでござる!』
『旦那、それ威張って言う事じゃないからね?』
大多数が終わってるという返事に、政宗と幸村の雲行きが怪しくなって来たぞう?
私もほぼ終わってるな、広げた課題を仕舞っているとLINEの、電話の方が鳴り出した。
「HELP!!市!助けてくれ!」
「某も!!」
「ええい貴様等!何でもかんでも市に助けを呼ぶでない!!」
間に聞こえる笑い声を背後に、必死に頼み込んで来る声を聞いて
「ケーキバイキング奢ってね」と笑顔で伝えると
何かを感じ取った政宗と幸村は涙目で頷いたそうな。
元就がキレて叱ってるけど。それじゃあ懲りないと思います。
「ケーキバイキングな、Ah、1回分?」
「それで足りると思う?」
「STOP、分かった。3回分」
「よし乗った」
市が鬼だ、と聞こえたけど知りませんよ、カテキョしてケーキをゲットするのです
幸村、ケーキでござるって燃えるの良いけど自払いですからね?
明日から政宗の家でみっちり課題、覚悟して下さいまし。
「月子ちゃんもケーキ行く?」
「行きます!!」
「6人かな?政宗、幸村お願いね」
「はぁ!?そんなにかよ!」
「シャラップ」
「YES」
素直な事は良い事ですよね。