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三成さんと永利さん

第1章 三成さんと永利さん


33

夢を見た、時間遡行軍みたいな者達に連れ去られた時の事
皆大怪我して帰ってきて、手入れ部屋にいっぱいになって

警備が手薄になった所で、私が攫われたんだ。

怖くて、泣いて、蜻蛉さん気付いて…それから

「凛ちゃん」
「わた…し…は」
「凛ちゃん」
「う、?」

揺すり起こされた声は聴きなれない声?
目を開けると、座ってるのは絶世の美女で、ああ。石田さんの奥さんだ。

「目が、覚めた?」
「はい、」

魘されていたのよ、と微笑んで、頭を撫でられて何だか恥ずかしかった。




凛ちゃんの本丸なう
先日の事件から翌日、あんな事があったから一般人の凛ちゃん、結構トラウマになってるだろうなーと思い
市と近侍の光世を連れて様子見に来たら
蜻蛉切が私の顔を見るなり凄く険しい顔して近づいて来たものだから
ダッシュして逃げそうになった。本気で。

まって、私は男だからと宥めて市に様子見しに行ってます。

そろそろ2人して顔出すかな。
凛の刀剣の手伝いで朝ごはん作って待ってたら市と凛ちゃんが顔を出して来た

「主、大丈夫ですか?」
「蜻蛉切さん、ごめんなさい。寝坊して」
「いえ、俺は気にしておりませぬ。お市殿、石田殿。感謝します」
「気にするな」

蜻蛉切の言葉に何でもないと言えば安堵の笑顔が漏れ
凛は蜻蛉切に出された遅めの朝食を咀嚼しながら

「そういえば石田さんと市さんは何しにこちらへ?」
「ようやっと言ったか貴様」
「ご、ごめんなさい」

単刀直入に心配だったからと言えば真っ赤な顔をして俯かれて

「そ、の、美形に言われたら凄く恥ずかしいです」
「ここの刀剣共も美形だろうが」
「ご、ごめんなさーい!」

むにーっと両頬つねってお仕置きしてたら私にぎゅうぎゅう市がくっ付いてきた
なんだなんだ、市どうした。

「市?」
「三成さまは市、の」
「うんうん、分かってるよー、市大丈夫、どこにも行かない」
「あ、市さん違います。石田さんの事を取ろうって思いませんから!!」

あわわわ、誤解だってばお市ちゃん!私は市が一番だって!!
ぎゅうぎゅうと私の腰に抱き付いて、拗ねる市を宥めて

機嫌を直した市は凛を妹の様に構い倒すって言うか…

「三成さん、お市さんが可愛くて死にそうです」
「流石私の嫁だろう?惚れてるのでもっと言うがいい」
「またか」
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