第2章 記憶違い
ごちそうのためにお買い物に行かなくては
愛花「二宮くん、私お買い物行ってきます」
二宮「ふーん、行ってらっしゃい」
なんだ、さっきまでの二宮くんはどこに消えてった
私の記憶違いか
愛花「なにかほしいものとかある?」
試しに聞いてみた
二宮「ある」
愛花「なに?」
二宮「愛花。」
なんて真面目な顔で言うもんだから
テンパる私
二宮「おいで、愛花」
「はーやーくー」
そう言われたら拒否権はない
だって二宮くんだもん
私は二宮くんの座っているソファへ
すると二宮くんが急に抱きしめてきた
二宮「…痩せたな」
愛花「文句言わないで」
二宮「心配してんだけど」
愛花「うるさ、」
うるさいと言おうとした私の口は
どうやら二宮くんの口で塞がれたらしい
二宮「ごちそうで太らせるのもいいとおもったけど、今日は愛花がごちそうってことで」
愛花「出た変態二宮くん」
なんて言っときながら
本当はいつもゆっくり過ごせないから
さみしい時間の埋め合わせをしてくれてる二宮くん
優しい二宮くんは
記憶違いじゃなかったみたい
『記憶違い』END.