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星に願いを

第1章 隣のクラスの二宮くん


野球部と陸上部は

第一グラウンドと第二グラウンドで

分かれていたので

二宮くんが部活をしている姿を見たことはありませんでした


高1の秋

新人戦の季節がやってきました

私は競技を変えず1000mに出場することになりました


二宮くんはというと

うちの高校はまあまあ人数も多く強いため

ベンチ入りしたもののレギュラーにはなれず


新人戦前日の練習終わり

二宮「愛花お疲れ様」

愛花「お疲れ様、なんで名前で呼んでるの」

二宮「だめ?」


二宮くんはこういう時だけかわいく訴えてくる


愛花「お好きにどうぞ」

なんて冷たいことを返しましたが

少しだけ嬉しかったです

二宮「明日だな、新人戦」

愛花「そうだね」

二宮「がんばりなさい」

愛花「なにその上から目線」

二宮「なかなか人に頑張ってなんて言わないんだから」

愛花「はいはい、ありがとう、頑張るから」


二宮「無理すんなよ」


この時の二宮くんは

すごく優しい感じがしました


愛花「…二宮くん、優しいね」

二宮「惚れちゃった?」

愛花「うるさい!もう私帰るから」

二宮「素直になれって」

愛花「だーまーれー」

二宮「俺ずっと応援してるから、頑張れよ」

愛花「優勝してくるよ、優勝したら1番最初に連絡する」



二宮「待ってるから」


その「待ってるから」という言葉を励みに

次の日の大会で私は優勝しました

あ、もちろん二宮くんにも即効連絡しましたよ




「おめでとう」

この言葉の破壊力は

今までのおめでとうの中で1番凄まじいものでした




この時から私は二宮くんに恋を

二宮くんは私に恋をしていました




「隣のクラスの二宮くん」 END.








二宮くんからのLINE

「おめでとう、俺のおかげだね」

「私が頑張ったからです」

「素直になりなさい」

「はいはい!ありがとう」

「嘘だって、よく頑張った」


「俺も試合終わったから、会える?」




好きって伝えたらびっくりしますか、二宮くん









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