第7章 派生③おそ松&チョロ松END
「……え……ちょっ……は、早……」
いつもみたいに私の反応を見ながら、ではなく、あちらのペースで激しく揺さぶられる。
「松奈がエロいからいけないんだよ。それに誰か起きてくるかもしんないし~。
お兄ちゃん、弟に見られて勃つほど繊細じゃないし~」
いやこの前、チョロ松さんがのぞいてるのに普通にヤッテたでしょう。
あと見られて、私が困った立場に追いやられることについては、眼中に無しか!!
「あ……ぁ……っ!……ん……あ……」
「ほら、声が大きい。皆に聞こえちゃうよ」
また、口を手で押さえられ、胸に唇を落とされる。
「気持ちいい……松奈……っ……」
「っ……!……、……っ、……!――……っ!……」
宵闇の中、無言の交わりの音だけが響く。
気持ちいい……もっと欲し……。
「……ん……っ……」
荒い呼吸音と、肉体がぶつかる音。熱く硬い××を最奥に打ち付けられ、自分の中の雌が悦んでいる。シーツに二人の体液が混ざったものが容赦なくこぼれ落ち、押し殺しても甘い声がもれてしまう。
そして抜くほど引かれ、ひときわ強く、最奥まで貫かれて、
「や……ん……っ、……っ……――っ!」
汗ばんだおそ松さんにしがみつき、どうにか無言で絶頂を迎えた。
そんな私に微笑み、キスをして、
「ああ、もっとやりて~」
……甘さとはほど遠い男の本音をぶちまけ、クズニートが私の中から出る。
一瞬遅れ、私の下半身やお腹に、生温かいものが……。
いや、ティッシュとかに出して下さいよっ!!
しかしおそ松さんは枕元のティッシュでサッとご自分の先端をきれいにし、
「何か誰か起きてきそうだ。悪いけど、俺、行くから。次はもっとのんびりやろ!」
今度また、ホテルに行こう、と片目をつぶり、サッとパジャマを着て出て行く。
一瞬遅れて六つ子の部屋のふすまが開き、誰かが出てくる。
『あれ、おそ松兄さんもトイレ?』
『そうそう、何かウ○○が長引いちゃってさ~』
十四松さんとのどうしようもない会話が聞こえる。
……て、これ、どうしろって言うんですか。
残されたのは、全裸の自分と体液をたっぷり吸った寝具&寝着。
クズだ。あいつ、全力のクズだ。
私はこぶしをワナワナと震えさせ、復讐を誓うのであった。