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【松】六人の兄さんと過ごした三ヶ月

第4章 後日談



「てか、もう私、ここで寝る必要がないのでは?」
 六つ子の部屋で、布団の隅っこに丸まりつつ言う。

「そうだね。もう少し布団を長く出来ないか、母さんに相談してみようか」
「いやそういう問題ではなくてですね、トド松さん」

 ゴソゴソもぞもぞと落ち着き無く、夜は更けていく。
 でも一松さんに頭をなでなでされたり、こっそり手を握られたりするのは嬉しい。

 ……嬉しいから、ご自分の一松さんを、トイレで大人しくさせてきたらどうですか?
 握らせようとすんな、変態がっ!!

 …………

 そういうわけで。

「い、一松さん……もっと……っ……」
「分かってる……松奈……好き……」

 平日の真っ昼間であろうと、場所が私の部屋だろうと、誰もいなくなったときがチャンスである。

 まず、全員、口実をつけて家から追い払う。
 そのタイミングを見計らって、出かけていた一松さんが帰ってくる。

 あとは一松さんは部屋に入るなり私を抱きしめ、そのまま押し倒してきた。
 カーテンを閉める暇はあったけど、布団を敷く余裕は無かった。

 ボタンを緩められ、シャツを下ろされ、胸を舌で愛撫されて。
 身体が熱くなってきたのと同時に、下着に手をかけられた。
「ん……ダメ……っ……あ……や……っ……」
 そのまま下ろされ、座らせたかと思うと、
「い!? い、一松さん、それはいい、いいですから……!!」
 拒否るけど、足の間に顔をうずめられてしまう。
 指とはまた違う刺激であますところなく愛撫され、羞恥心と震えるような快感で、顔が真っ赤になる。
「だ、だめ、そこ……だめ……!」
 いやらしい身体は、もう愛液を分泌し始めている。
 一松さんは人の悪い顔でニヤッと笑い、
「ダメ? なら、これは?」
「え?……っ!! やあ……や……ん……っ…あ、あ…っ…」
 舌が、舌がザラザラしてる! 部分的に動物になるな。尻尾を出すな!
 何かものすごくイケないことをしてる気分になるでしょうが!!
「一松さん、もう、いいですから、もう……!」
 頭を叩いて懇願すると、やっと顔を上げ、ズボンの前をゆるめてくれた。
 ……尻尾がやはり気になるけど。
 一松さんは私の唇をぺろりと舐め、

「今日は発情期みたい」
「いつも発情期でしょうが」

 にらみつけると笑われた。

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