第7章 【エルヴィン】虫唾が走る
「うん、それに記されていることは確実、もう間違いはないんだけどね」
「はい・・・」
「君、エルヴィンの妹なんだよ」
ーーーーー???
「・・・は?」
「妹なんだよ、いや・・・確かに似ていないから本人達や周りも気が付かなかったよね。だから私の勘ではあったんだけど、2人には内緒で勝手に調べさせてもらったんだ」
「えっ、待ってくださいよ、いつ(鑑定用の)物は集めたんですか」
私が言うと、ハンジ分隊長は少し笑いながら答える。
「エルヴィンは簡単だったよ、君のは部屋に行って髪を探したり唾液が付いたものを探したり・・・っと、まあ大変だったよ。それより・・・」
私の顔が引き攣るのを見て、慌てて話を戻す。