第3章 〇【モブリット】実験台
「・・・ん・・・」
モブリットは目覚めると、自室のベッドの上だった。
「アレは・・・夢・・・?」
でも腰も、そして自分の精巣もなんだか痛い。
「・・・」
頭が働かず、だが体が答えを示しているのできっと現実だったんだろう。
だとすれば何故今自室に?
「・・・まさか」
青ざめた瞬間、自室のドアが間髪入れず勢いよく開いた。
「おぉ!?おはようモブリットーッ!!」
「ハ、ハンジさん・・・」
「いやぁ、びっくりしたよ!モブリットがあんな風になっちゃうなんてさあ!」
ニヤニヤとしながら近付いてくるハンジにモブリットは青ざめたまま言葉が出ない。
「意外とやるねぇ・・・、絶倫くん」
「分隊長!!?やめてください!!アンタを巨人のエサにしますよ!!?」
モブリットはしばらく、ハンジを始め、周りに「ゼツリット」とまるで幼稚なからかわれ方をしたのは言うまでもなく、
そしてサラが飲ませてきた薬は「薬液を浴びた相手が、浴びせてきた相手を好きならば催淫剤の効果が現れる」というのはまだ明かされぬ真実であった。
モブリットとサラが薬無しで結ばれるのはまだまだ長そうだ。
-END-