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進撃の巨人ー短編集ー

第18章 【リヴァイ】残り香とあなた




リヴァイにエルヴィンを重ねたまま、唇を重ね、身体を委ねた。

サラが身体を求めてきたのはその時だけで、香水が無くなってからは兵士長と部下、その関係だけだった。


それから少しして、サラが懐妊していたと聞いてリヴァイがサラの元に訪れたが、忽然と姿を消した彼女は兵団を去っていた。ハンジ以外には明かさずに。

実家を聞き、足を運んだが、実家はもぬけの殻で引っ越した後だった。


今どこで生きている。何をしている。腹の子供は順調に育っているのか。子供の名前は。そもそも産んでくれているのか。・・・俺の子、だよな。そうであってほしいが。




巨大樹の森の横を通過する荷馬車に乗せたジーク・イェーガーの見張りをしながら、リヴァイは彼女を想った。


腹の子がデカくなる頃には、多少は生きやすい世の中にしておいてやる。だから・・・生きてくれ。


リヴァイは心に強く近い、馬を少し早く進ませた。



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