第15章 〇【ミケ】身と心
俺は割と嫉妬深いと思う。
ふつふつと嫉妬の念を燃やす俺の目の前でエルヴィンとリヴァイに声を掛けられて可愛らしい笑顔を振り撒いているこいつは、半年前から交際しているサラ。
サラは多分、天然の人たらし。
男女問わずいつも周りに人がやってきて、来る者拒まずな性格が人気のようだ。
30も後半に差し掛かった男が、10歳程下の年齢のサラに恋心を抱き、それにサラが応じたとあればサラが周りにからかわれるだろう。
だからお互いの関係は秘密にしている。
秘密にして勝手に嫉妬して、これに関しては俺の提案だから自業自得だが、流石にキツい。
話し終わったタイミングでサラを自室へ連れ込んだ。