第13章 〇【エルヴィン】ご褒美に
一瞬、誰かと思い抵抗したが、すぐにサラは身を任せた。
そしてその人物の身体に脚を絡ませて抱き寄せた。
「っエルヴィン様・・・」
サラが呟けば、耳元で聞き慣れた笑い声が聞こえた。
「・・・なんだ、もう分かったのか」
サラの脚が掴まれて上にあげられた。
「んあっ!!」
サラが声を上げれば、大きな手がサラの口を塞いだ。
そして「シーッ」と聞こえて耳が甘噛みされる。
「はしたないな・・・野外でこんなに濡らして」
「んっ、ん」
「そして、私の許可も無く私を自慰の材料にするとは・・・本当に変態だな、君は」
ああ、ダメだ。
サラはエルヴィンに揺られながら自慰以上の快感に頭が働かず、そしてまた訪れる絶頂を感じ、口を塞ぐ手を退かしたくてエルヴィンの手を掴んだ。