第11章 〇【ライナー】 たまには (現パロ)
「あ?聞こえねぇよ」
ライナーが少しイラッとしながら聞き返す。
「何もやましい事無いなら・・・その証拠に今すぐエッチ出来るのかって聞いてんの!」
涙をボロボロ零して言うサラに、ライナーは吹き出して笑った。
「わ、私は本気なんですけど!?」
サラがライナーに言うと、徐々に落ち着いてきたライナーが目元を軽く抑えてから大きく息を吐いた。
「ああ・・・本当にお前・・・馬鹿だな」
「は・・・何・・・」
ライナーが急に立ち上がって、サラの顎を掴んでキスをした。
顎から手を離し、逃げようとするサラの頭を抑えて深く口付けると、次第に力が抜けていくのが分かった。
一旦ライナーが離れると、サラが顔を赤くしながら口元に手をやった。
「おいおい、拭くなよ・・・」
「う・・・っさい、調子乗るな・・・」
「ああ!?意味が分からん!ったく、お前な・・・もう本当に知らねぇからな」
ライナーがそのまま立ち去ろうとすれば、サラが急いで立ち上がった。
「・・・なんだ、まだ何かあんのか」
ライナーはサラの行動にニヤケそうになるが、怒っているフリでサラに問う。
「・・・な、無いから。お休み、私寝る、じゃあね」
サラがライナーの横を通り過ぎて寝室に向かおうとするが、真横に来た所で腕を掴まれてそのままソファーに引っ張られ、あっという間に馬乗りされ、身動きを封じられた。