第5章 揺らぐ関係…からの安定…?
不二と羅夢音が部活に戻ると、菊丸のまわりには人だかりができていた。
「英二、いつの間に羅夢音とそんな関係になってたんだ?」
「そーゆーこと言うなよ~!!」
そんなやりとりがされていた。
不二はそれが気にくわなかったようで、羅夢音の肩を抱いたまま菊丸達のところへ歩いていった。
羅夢音が顔を赤くしているのも気にしないで。
「ねぇ、何の話をしてるの?」
不二は笑顔で話しかけた。
すると、大石が菊丸をからかうように、
「いやぁ~、英二が羅夢音とデートしたって言うもんだから…」
と言った。
「だ、だから、そんなんじゃないって言ってるだろ!!」
菊丸はあわてて言い返した。
「へぇ…そうなんだ…」
不二は眉間にシワをよせた。
すると、桃城は不二が羅夢音の肩を抱いていることに気付いた。
「あれ?延各、不二先輩に肩抱かれて…早くも浮気??((ニヤニヤ」
「ホントだ!羅夢音ちゃん、早いね~(笑)」
河村ものっかってきた。
羅夢音はそういうつもりではなかったため、言い訳に困った。
「え…えと…私は…ですね…」
何も言えずにいると、
「羅夢音ちゃんは、英二とは付き合ってないんじゃなかったっけ?」
と不二が言った。
不二は羅夢音をフォローするつもりで言ったのだが…