第14章 マスターコース
翔 side
ZEROはとにかく移動スピードが速い
1分1秒でも無駄にしないために
翔「くそ…」
ゼェゼェと息切れを起こしながら着いていくとポンッと投げ渡されたコーラ
翔「え…」
『飲んどけ。まだ移動するからな』
少しだけ歩くスピードが遅くなる
俺を気遣ってくれてる
翔「…別に早くても大丈夫だ!」
ムッとしながら言うが、ZEROは軽く笑いながら流す
『いや…楽屋に着いたしな』
そう言って楽屋に入っていくZERO
はぁ…藍の時より過密スケジュールなのに
どこか余裕そうで芯がある
『さてとアクションシーンか』
台本は既に頭に入ってるのか
読まずにいる