第14章 マスターコース
楽屋に戻ったZEROさんはドサッと足を放り出してます
那月「ヒビ痛いよね?冷やす物持ってこようか?」
『いい、気にすんな。自業自得だから』
シッシッと座るように追い払われてしまいました
那月「音が降りてくるって感覚」
『ん…?あぁ…それがどうした?』
那月「変だって思わないんですか?」
ギュッと握りしめた拳が震える
『別に……それが当たり前だったから。どんな境遇でも心の中の音楽は途切れなかった』
トントンと胸を叩くZEROさん
那月「僕もあるんです…音が降ってきて…でもそれが…『変だって言われた?』…はい」
僕が頷くと微かに笑う