第14章 マスターコース
『サンキュー!』
ファン「ZERO様!」
ファン「ZEROー!こっち向いてー!」
そんな声にシーッと人差し指を当てるとファンの子達が静かになりました
『じゃあまたな!』
ファン「えー!アンコール!」
ファン「うん!アンコール!」
アンコールが鳴り止まい
心のままに紡がれる音楽と歌声
僕も小さくアンコールと言ってしまいました
すると早着替えで和服に着替えたZEROさん
『ラストー!
桜ひらりと
わたしの髪を撫でていく
そっと振り向く あなたがいた思い出も
幾度と巡る 春の木漏れ日に照らされ
散りゆくは 花びらか
こんな心の行く末か
泡沫のあなたか
舞い散れど 叶わずとも
春の報せはいつの日も
あなたがひらひらと』
しっとりとしたバラードが響き渡りました