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此処にある音色

第14章 マスターコース


『行くぞ』

真斗「はっはい!失礼します」

思考しすぎて終わっていたに気付かなかった

─────
───

楽屋にて

真斗「あの…ZEROさん」

『…ん?』

台本を読みながらも耳を貸してくれるZEROからはいつものの姿は見えなかった

真斗「辛くない…ですか」

『……何が』

台本に集中しているのか言い方はぶっきらぼうだ

真斗「どこに行っても“ZERO”で」

『…別に?求められればやる。それが仕事だ』

パラパラと台本を捲り付箋を貼っていく
仕事だからと割り切れるものだろうか?
自分に負荷をかけてまで

負荷…はっ!俺としたことが!
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