第2章 始まり
朝、鳴り響く目覚まし時計を壊す勢いで叩く
『あー…』
気怠そうにベッドから起き上がるのは
そんなの携帯が鳴り響く
書かれていたのは月宮 林檎
今をときめくアイドル
『あー…もしもし』
林檎《その声は今起きたのね!?今日は入学式でしょ!?》
入学式という言葉には、はて?と首を傾げる
『何の?』
林檎《何の?って…今日は早乙女学園の入学式でしょ!?忘れたの?》
そこまで言われそう言えばとは思い出す
『そう言えばそうだったなぁ…フケて《ダメよ》…チッ』
却下されたは不機嫌そうに舌打ちすると乱暴に携帯を切った