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此処にある音色

第14章 マスターコース


カミュ side
何故この俺が愚民の付き人をしなければならないのだ!
不愉快だが早乙女の命令なら仕方あるまい

『収録押しましたね』

カミュ「お前は1発OKなのだからさっさと帰ればよかろう?」

『裏作業も手伝いたかったし…リテイクしたら困るからなるべくアドバイスもした方が楽なんですよ』

何故この愚民はこんなに足が早いのだ!?
この俺がほぼ競歩みたいになっているではないか!

スタッフ「ZEROさん今日はカミュさんなんですね」

『そうなんですよ。いやもうマスターコースは胃に来ます』

あははと談笑しながら素早く対応している
なるほど…侮れんやつだ

スタッフ「ZEROさん忙しいですからね」

『いやいや…たまたまですよ』

たまたまでやって行けるほどこの業界は甘くない
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