第14章 マスターコース
『父上の仇、必ずこの手で──…』
凛とした顔と声
けれど復讐という名の殺意を確実にその目に宿している
『雰囲気は掴めたか?』
春歌「…っ…!はっはい…!」
サラッとやってのける為、全員が息を飲む
『んじゃあ訂正したら持ってこい』
春歌「分かりました!」
浮かんできた音楽が消えないように慌ててフレーズを書き込んでいく春歌
ウィッグを取り、息をゆっくりと吐き出す
『…まだ役作りも未完成だから、またNG来ても凹むなよ』
春歌「はい!」
龍也「お前は休め!」
ガツンと殴れたは頭を押さえる
『いってぇ!おい!龍也!バカになったらどうすんだよ』