第14章 マスターコース
『ちょっと失礼します』
そう言って足首を触ると痛みで涙目になっているスタッフ
『………骨ヒビ入ってます。救急車呼んでください!あとこの人えっと…佐藤さんの代わりはオレがやります』
テキパキと動く姿はアイドルとはかけ離れている
林檎「相変わらずねぇ…」
龍也「そうだな」
嶺二「龍也さんちゃんっていつもああなの?」
龍也「いつもってわけじゃねーが…アイツは人の痛みを敏感に感じ取るからな。裏方の仕事も表の仕事もキッチリこなすそれがアイツだ」
『……音響さーん!音ズレしてます!』
音響「嘘!?どこ!」
『直すんで、このタイミングです』
殺陣のシーンで音ズレは致命的だが、はそれすらカバーする