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此処にある音色

第13章 引っ越し


「なっ!?」

『ねぇ兄さん?お金返して』

目の前のの目は笑っていない

『トイチでいくらになると思う?』

のその言葉にヒッと小さな悲鳴が上がる

『まぁ嘘だが…もうオレに関わんな。サヨナラ兄さん』

そう言ってはポケットからピアスを渡した
“絆”だと“家族”だとそう言って渡したピアス

『家族ごっこはもういいだろ。あの金は手切れ金だ』

そういうと床に倒れている男を踏み付けながら去って行く
泣きそうなくらい優しくも残酷な別れ
それでもは涙一つ見せなかった
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