第13章 引っ越し
『…っ!』
だが音也が抱きつきそうになった瞬間バッと後ろに飛び退いた
音也「…?」
『はっ…はっ…』
凄い汗で顔色は悪い
ホームレス生活を強いられたは初めの時より警戒心が丸出しだった
龍也と林檎にも争った後があった
『くっそ…』
悪態をつくと膝を付いた
『はっ…ぐっ…!』
カハッと手で口を押さえるとボタボタと血が流れた
龍也「おっおい!」
林檎「大丈夫!?」
『ふぅ…ふぅ…平気だ』
その姿はさながら獣そのもの
手負いの獣程怖い物はない
だから龍也と林檎も誰も迂闊に触れない
触ったらまず確実に攻撃されるからだ