第10章 いつかの約束
本降りになった雨の中はフードを脱ぐ
『…ああ…気持ちいいな…』
慌てて走る人混みの中だけがその場から動かない
そして見た人が一瞬足を止める程魅了する
『……帰るか…』
フードを取ったまま歩き出した
────No side────
本降りなった雨を見て全員が不安そうな顔をする
音也「どうしたんだろう?」
那月「いきなり出ていきましたからね…」
トキヤ「ええ、それにこの雨の中ですし」
真斗「ああ…打たれてるかも知れないな」
翔「ダメだ、繋がんねぇ」
レン「そうだね」
セシル「とても心配です…」
ザァザァと雨は止むことなく降り続けていた