第10章 いつかの約束
林檎「龍也…私…ちゃんがとても愛おしいわ」
龍也「分かるけどよ…」
そのままぶっきらぼうにポケットから包みを取り出した
赤と青の包み紙
『こっちが龍也で、こっちが林檎』
青い方を龍也に赤い方を林檎に渡した
龍也「悪いな」
林檎「開けてみてもいい?」
『……ん』
返事を聞いた龍也と林檎は包みを開ける
中にはシンプルな腕時計
『…好みが分かんなかったから適当に選んだ』
適当に選ぶなんて事には出来ないことを知っている二人はクスリと小さく笑った
林檎の腕時計は女性らしい華奢で実用性のある腕時計
反対に龍也のは男らしいがそこまでゴツゴツとしていなく実用性のある腕時計