第10章 いつかの約束
170はあるだろう背の高さと美形で周りがじっと見つめる
そこへドンッと不良とぶつかる
「おい、気をつけろよ」
「あーぁ…骨折れちゃったよ」
「どーすんの?」
『……』
「黙ってないでなんとか言えよ?」
その人物は素通りしようとするが囲まれて通れなくなる
『チッ…うぜぇな』
ドスの効いた低い声は不良を一瞬怯ませるが、すぐに声が掛かる
「骨が折れたんだから慰謝料くれよ?」
『あ?』
骨が折れた言う割には痛そうにしてない
むしろぶつかっただけで骨が折れることはない
「フードなんて被って気取ってんの?」
不良がフードに触ろうとすると素早い動きで交わす