第4章 【R18】シリウスの本音(アリス目線)
きちんと仲直りをして、夕飯を食べた。
2人で並んで廊下を歩いていると、いきなりシリウスさんが立ち止まる。
それに合わせて私も立ち止まり、振り向くと、
次の瞬間、身体が宙に浮いた。
私は今、所謂、お姫様抱っこ、をされている。
『ちょっ…シリウスさん…っ』
「…なんだ?エル……?」
廊下でこんなことをされるのは初めてで、驚きと恥ずかしさで少し身をよじると、恋人は私の顔を覗き込み、くっと口角を上げた。
彼がこの顔をした時は、誰が何と言おうとそれをやめないことを私は知っていた。
『…っいえ、何でもありません…大人しくしてます…。』
「ん、いい子だ」
『…っ!』
そう言って、額にちゅっと小さく音を立てて口付けて再び歩き出した。
たまたまなのか、そうではないのか、誰にも会うことなくシリウスさんの部屋に着く。
しかし、このままでは両手が塞がっていて扉を開けることはできない。
『シリウスさん、1回降ろしてください…っ』
「断る」
すぱっと言い切り、彼は私を片腕に抱き直して、空いた手で扉を開け、部屋に入る。
カチャ、と鍵の閉まる無機質な音がやけに耳に響いた。
ずんずんと歩いて行った先はベッドで、そのまま寝かせられる。
続いてシリウスさんもベッドに乗り、2人分の重さでベッドが少し音を立てた。
跨られて、腕の中に閉じ込められる。
自然と絡み合った視線は、お互いが、お互いを欲しがっていることを物語っていた。
いつもより熱を帯びた瞳に射抜かれて、何もされていないのに下半身が熱くなり始める。
「…エル、愛してる」
長い沈黙を破った恋人の声は余りに甘かった。
私が驚いている隙に、ちゅ、と軽いキスをされる。鼻が触れる程の距離でお互いの瞳を見つめると、紫色の瞳は燃えるように揺れていた。
「今夜はあんたに、嫌って程俺の気持ちを分からせるから」
私の返事を待たずに唇を合わせられる。
啄むように角度を変えながらキスをし、下唇を甘噛みされて微かに口を開けると、その隙間を埋めるように熱い舌が入り込み、絡め取られた。
(心臓…壊れそう……)
いつもよりも余裕のないような大人のキスは、私を蕩けさせるには充分すぎて、口の端から流れたものが気にならない程のものだった。