第4章 【R18】シリウスの本音(アリス目線)
そうして、みんなが考えてくれた作戦をいろいろと試してみたけれど…。
(上手く…いかなかったな…)
作戦は成功せず、結局、シリウスさんに"好き"と言ってもらえなかった。
私はベッドの上で膝を抱えて布団にくるまっていた。
(もう…好きでいてくれてないのかな…)
そんなことはないと信じたくても、今日の出来事で心は折れかけてしまっていた。
『…折角みんなが相談に乗ってくれたのにな…』
熱くなった目元を押さえるように顔を布団に埋める。
「エルー?晩飯の時間だけど
……って、おい、泣いてんのか?」
扉をノックして顔を覗かせたフェンリルは、私の顔を見て静かに駆け寄ってくる。
私はまた顔を伏せた。
『ごめん、フェンリル…折角呼びに来てくれたのに…。少し1人にさせてくれる…?
あと、食欲ないからご飯いらないや…ルカに謝っておいて…』
「…ん、分かった
…ごめんな、結果的にお前を傷つけるようなことになって…
落ち着いたらで良いから何か腹に入れとけよ?じゃねーと元気も出ないからな」
『うん、ありがとう、フェンリル…』
フェンリルは頭をぽんぽんと優しく叩き、柔らかい声色でそう呼びかけ、部屋を出て行った。
『うっ…ひっく……ぐすっ……』
シリウスさんが、愛情表現の一つとして頭を撫でてくれているということは分かってるつもりだ。でも私は、その気持ちをシリウスさんの言葉で聞きたかった。
(情けないな、このくらいで泣くなんて…。
好きって言ってもらえないからって不安になって、こうやっていじけて…本当に私って面倒くさい…)
悲しさなのか、寂しさなのか、自分への嫌悪なのか、零れる涙は布団に吸い込まれ続けていた。
しばらくして___
「エル、具合が悪いのか?入るぞ」
(今…顔を見られたくない)
扉越しに聞こえたシリウスさんの声に咄嗟に返事をしながら、布団にくるまったまま、土下座をするようにうずくまる。
(今、シリウスさんのことを見たら、話したら、きっと酷いことを言っちゃう)
それなのに。
「…エル、顔を、上げてくれ」
「…エル、どうしようもないくらい、あんたが好きだ」
(そんな顔で、そんなこと言われたら…っ)
『シリウスさん、ごめんなさい…っ』