第4章 【R18】シリウスの本音(アリス目線)
「おっ、2人で何話してんのー?」
「やだっ!ワタシ、2人の密会現場を目撃しちゃったのかしら!?」
「…セス、言い方が変」
「いいとこに来たな、今エルの恋の相談を聞くとこだったんだよ」
「えーっ!恋のお悩みー?そ・れ・な・ら、ワタシを仲間外れにしちゃいけないわよーっ!」
セスさんのバチンと音がするようなウインクに、若干空気が凍ったものの、すぐに3人はレイと同じように椅子を持って私の周りに集まった。
「…で、悩みって何なの」
『…っ…。悩みっていうのは…
あの…、シリウスさんが、私に"好き"って言ってくれないことなんだけど…』
赤くなっているであろう顔を隠すために俯きながら、消え入るような声で呟いた。
恐る恐る顔を上げると、みんなは様々な表情を浮かべながら私の顔を見て口々に言い始めた。
「あー…なるほどな…」
真剣な顔で頷くレイ。
「はぁ!?あのオッサン、ありえないわっ!今すぐワタシが乗り込んで…っ」
目を釣り上げて立ち上がるセスさん。
「…落ち着いて、セス
…でも、自分の気持ちをきちんと伝えないのは…ずるいと思う」
セスさんをなだめつつ、頬を微かに染めているルカ。
「オッサンのくせに余裕かましてエル困らすとかありえねえわ…」
呆れた顔でため息を吐くフェンリル。
『…やっぱり、こんなこと相談されても困るよね…ごめんなさい…』
私がそう言うと、さっきまで怒っていたセスさんが焦ったように私の頬を包み、微笑む。
「アリスちゃん、そんな落ち込んだ顔しないで?折角可愛い顔してるんだから笑ってた方がいいわ」
そんな言葉に素直に頷けずにいると、レイが口を開いた。
「…なあ、俺、良い作戦思い付いたんだけど」
5人で円を作って小声で話すレイの言葉に耳を傾ける。
「へえ~、面白そうじゃない♪」
「さすが俺の相棒」
「だろ」
話が終わった後、ニヤリと笑う3人に対して、私とルカは顔を赤くしていた。
『えっ…』
「……っそんなの…できる…?エル、大丈夫…?」
『うっ……頑張ってみる!!!』
"シリウス(さん)の仮面を剥がそう大作戦"の始まりだった。