第3章 【軽くR】シリウスの本音(彼目線)
最後まで言わせることなく、顔を上に向かせて唇を重ねる。髪に手を差し込み、頭を支えてより深く繋がる。驚きのあまり息継ぎを忘れたエルの目から涙が零れる頃、ちゅっと音を立てて離れた唇を一本の糸が繋いだ。
少しトロンとした目をした彼女の頬を両手で挟み、親指で涙を拭う。
『…俺があんたを嫌いになるなんてありえない、
これで分かったか?』
素直に こくんと小さく頷いたエルを撫でながら続ける。
『…いつも、あんたには心を振り回されてるよ、可愛くて堪らなくて、抱き締めたくなる
ただ、そんな俺をガキ共に見られんのも、可愛いあんたのその顔を見られんのも、嫌なんだよ
……今日の朝、セスとレイに触られてただろ、
あの時、今すぐあんたをこっちに連れて来たいと思ったし、フェンリルが部屋に入って、あんたのことを触ったって知って嫌だったし、俺"は"だめだって言葉にも正直少し堪えた
…………こんな気持ちぶつけられても、あんたは困るだろうから言わなかったんだ、すまなかった』
暫くぽかんと口を開けて俺を見つめていたエルの顔はどんどんりんごのように赤くなった。
「…嫌なんかじゃないですっ…
シリウスさんも、そうやって妬いてくれるって分かって嬉しいですっ…
試すようなことをして、嫌なことを言ってごめんなさい…」