第5章 5
「ねぇ むつきちゃん?
試合しよっか♪ 」
『総司先輩!!
ついさっき土方先輩に
ダメって言われたばかりですよ!』
「そんなの関係ないよ~!
それに今、土方さん主将会議で
いないから!
鬼の居ぬ間になんとやらってね」
『だ、ダメですよ!』
「総司!!」
「なんですか?左之さん?」
「なんですか?じゃねーよお前は!
お前の相手は俺がするように
土方さんに言われてんだよ。」
「うわぁ土方さんって用意周到だなぁ」
「ってわけでむつきは平助ぐらいと
試合でもしてろよ。」
「ちょっと待ってよ!
なんで平助はよくて僕はダメなのさ!」
「そりゃーお前手加減しないからな。
唯一の女子部員がケガして試合に出れない
とかなりゃあ大変だからな!」
「僕だって手加減ぐらいするよ。」
「お前は絶対にしないっていうのが
わかってるから絶対に組ませないぜ。
ほら、あっちでやるぞ!」
「あーぁ、僕イライラしてきた。
左之さん手加減できません。
間違って殺しちゃったらすみません。」
「おい!サラッと物騒なこと言うな!」