第4章 4
「じゃあ、試合開始」
審判をしている原田先輩の
掛け声で私と蓮くんの
試合が始まった。
『(うーん、蓮くんなかなか強いな
隙がまったく見つかんないや
これは一瞬で決まるなぁ)』
「(なんだ、綾瀬のやつ
威圧感がハンパじゃねぇ!
これが全中3連覇か・・・
これは先にいくしかねぇ!)」
と蓮が動いた。
それに合わせてむつきも
反応し面をめがけて打ってくる
蓮をかわし、がら空きだった
小手を打った。
一瞬時間が止まった。
審判である左之もあっけに
とられていた。
「あ!や、止め!」
勝負はむつきが思っていた通り
一瞬で決まった。
むつきが蓮に勝ったのだ。
「あーー負けちまった!
悔しいぜ!でも、楽しかった!
綾瀬!またやろうぜ!」
『私も楽しかった!
蓮くん強いね。
負けちゃうかと思った。』
「実際勝ってるじゃねーか。」
『そうだね・・ふふ。』
「さすがだな!美人剣士
だてに全中3連覇してねぇな」
『土方先輩!その名前は
やめてくださいよ!』
「むつき!お前強いな。」
『原田先輩までやめてください!』