第2章 第二章 〜それぞれの仕事〜
【和side】
潤が家を出ようとした時、翔兄に引き止められている所を俺は平然を装って急いで家を出ようとする。
その理由は。
雅「和〜!!俺も!!」
「はあ?自分の車で行きなさいy「行ってきま〜す!!」
雅「さ、行こっ!」
雅兄と俺の仕事場が近いというのもあって、雅兄は朝に余裕がある時は俺の車に乗っていく。
「まったく…」
今日も同じ時間に起きたはずなのに、俺が着替え終わって部屋を出たら、隣の部屋のドアも開いて。
かと思ったら忘れ物〜とか言ってまたドアが閉まった。
その隙に家を出ようとしたのに…!!
無駄な時に足が速いのを利用しやがって。(こら、お口が悪いですよ!←by.翔)
少し不機嫌気味で運転してたら、
雅「はい、和これ。送ってくれたお礼。」
ちょうど赤信号で、何かを渡された。
「…有難うございます。」
この人に限らず、俺の兄弟はさり気ない気配り等が得意。
今も、俺の1番好きな飲み物をお礼として渡してくれた。
どうしたらそんなにさり気なく、そして相手の好きな物を渡せるのか。(もしかして恋人n ←by.智 ( 違います、違いますから ←by.和也)
そんな事を考えながらまた運転を始める。
暫くすると、雅兄の職場に着いて
雅「和、有難う!帰りの時間は後でLINEするね!」
…は?
「ちょ、は ?帰りも?!」
雅「うん、今日は新しいバイトくんが来るから俺は先に上がる予定なの、だから後でLINEするね!」
バイバイ、と元気よく手を振ると店に入って動物達に挨拶をしていく雅兄。
…どこまでさり気ないんだ、彼は。
ため息を付くと、近くのコンビニに入る。
飲み物は雅兄に貰ったから、今日はメロンパンを買うだけ。
…相変わらず似てるよな。
冷凍コーナーに、翔兄に似た櫻井さんって人のポスターが。
櫻井さんに限らず、嵐っていうグループは全体的に俺らに似てる様な気もする。
…この話は、第三章の題材にしてもらいましょうかね。 (此処で言わないで(焦)!!←by.作者)
レジを通って、コンビニを出てまた車に乗って会社に着く。
そしたらほぼ同じタイミングで雅兄からLINEが。
"帰りの時間、和に合わせるよ!!"
…これだから、さり気ない事が出来る人は好きなんですよ。