第1章 いつもの
**「んっ・・・」
ちゅっちゅっ
啄む様なキスが何度か繰り返され。深く唇が重なる。
俺の首にかかった♪の腕に少し力が入って、俺も♪を抱き寄せ舌が絡まる。
**「んっ・・ふぅ・・・まぁ・・く・・」
坂本「♪・・・・。」
俺が♪の上着に手をかけようとした瞬間、
ピーッピーッピー
**「あ、洗濯終わった。」
♪は少し微笑みながら、俺の膝から立ち上がると何事もなかったように洗濯機の元まで行ってしまう。
タイミング悪すぎ・・・洗濯機を恨む。
その時、洗面所の方から声が聞こえた。
**「明日は少し朝寝坊しよう。」
それは♪からのさり気ないお誘い。俺の胸は高鳴り、♪は相変わらず俺の事を良く理解してると感心する。
俺たちは出会うまで時間がかかった。だからこれか先も、ゆっくりかもしれないけど
それでも君と過ごせる日々なら、ゆっくりもいいかなって思える
ゆっくりゆっくり
君と二人で・・・———